21日にJAZZ LIFEの取材を終えてから夜中の1:00に釣友のY氏と東京を出発して山形の鳥海山を源に流れる日向川を目指して今年初めての東北釣行に行ってきました。
鳥海山の麓、庄内平野の酒田は映画「おくりびと」の舞台になったところで、広々とした田園風景と鳥海山の雄大な姿が見事なコントラストを描いています。
田圃に雄姿を映す鳥海山
上流を目指していくと、黒瓦の見事な豪農のお屋敷が点在していて、日本の原風景を残しています。
同行のY氏は僕の晴れ男パワーも太刀打ちできないほどの無類の雨男で今回も見事に雨の中の釣りになってしまいました。
気温もかなり低くなって魚たちもあまり元気が無いようで反応も鈍かったのですが、何とか方の良い岩魚やヤマメが姿を見せてくれました。
今回は、不運続きで北前舟で栄えていた頃の酒田の面影を残すなじみの旅館が満室で、仕方なくビジネスホテルに泊まることになり、それではと以前Y氏が行ったことのあるリーズナブルな割烹のお店を予約しようと電話をしてみるとそちらも満席。仕方なくホテルで地の物を食べさせてくれるお店を教えてもらって行って見ることにしました。
最後に幸運が待っていたようで、このお店がゴキゲンでした。生のハタハタの握りや生シャコの握り、耳イカの煮付けなど地元でしか味わえない料理とお酒を堪能して初日は目出度く眠りにつきました。
翌日は、早くから釣りに出かけるつもりが夕べの盛り上がりですっかり寝過ごしてしまい、気がつくと8:30。完全に出遅れです。しかも予報は曇りだったにもかかわらず外は完全に雨。
気を取り直して川に向かいますが、更に気温が下がって釣果は上がらず時間とともに水がにごってきて、ついにあきらめモードに入ってしまい、近所の温泉「ゆりんこ」につかって、酒田のワンタンメンで有名な「満月」(ここは4:30閉店)でさっぱりとして味わいのあるワンタンメンを味わって帰途につきました。
有料道路を南下して寒河江川の様子を覗いて山形自動車道に入る頃には天気は回復、するとY氏が突然帰り道に良い渓があるのを思い出し、日暮れまで2時間も無いけれども思い切って行ってみる事になりました。釣り師の執念ですね。
ついてみると小さな里川、急いで仕度をしなおして入渓すると早速ヤマメが飛び出してくれました。それから二人で1時間あまりの間に8匹ほど釣上げ、中には良い型のヤマメ、岩魚も混じってくれて良い一日の締めくくりになりました。
日暮れ前に出てきてくれた岩魚。
今回鳥海山には藤の花がたくさん咲いていました。また季節が進んでから訪れてみたいと思います。