近頃は、Inter-FMやFM802、そして新聞各社などプロモーションの毎日です。
そんな中、大阪駅で鶴瓶師匠の笑顔の表紙に誘われて久しぶりにホームレス支援雑誌「ビッグイシュー」を買いました。
実は僕は鶴瓶師匠の大ファン。「パペポTV」に始まり「落語のご」、「キラキラアフロ」、「家族に乾杯」と師匠の話芸の素晴らしさを楽しんで来ました。
もともと僕は落語ファンで、子供の頃は父の影響で志ん生、円生、先代正蔵、小さん、志ん朝、馬生などの江戸落語を、そして関西に移ってからは、松鶴、米朝、春団次、枝雀、など多くの話を聞いてきました。そして近頃は、鶴瓶師匠のスポンティニアスでインプロビゼーション溢れる絶妙な話芸にすっかりはまっています。
僕のMCが楽しいと言ってもらうことがありますが、たぶんそんな話芸好きのおかげだと思います。
雑誌の中に、主演映画
「ディア・ドクター」に関するインタビューがありまして、その中に印象に残る部分がありました。
「僕は、本分やと思うんです。人は何をするために生まれてきたのか、それを一生を通して最後まで全うする。そうすることで、いい社会が生まれる。その際にね、社会的地位だとか、プロやからどうやとおうのは関係ないんですよ。.......大事なのは本分をわきまえること。僕がこの作品に出たのも、変な野心やないんです。このテーマなら1時間でも2時間でも喋る自信がある、これは僕やからできると思うたからなんです。」
本分をわきまえる、大事ですよね。
我々舞台に立つ人間の本分は人を楽しませること。そのために感性や技術を磨いて、非日常の世界に導いたりちょっと世間に対してエスプリを効かせたりして楽しい時間を演出することです。
その本分も使い方を間違えると、手練手管と名を変えます。近頃それを使って総理大臣になろうとしている人が世間を賑わせていますね。粋じゃないね、芸人の風上にも置けねえ。ああ、もう既に芸人失格してましたね。
僕もこれからも本分をわきまえて、音楽も話芸も頑張っていこうと思います。皆さんに楽しんでもらうために。