そもそも腱板とは?
人間の胴体と腕の骨は大きく4つの筋肉でつながっています。胸側に肩甲骨側、そして肩上部の前側と後側です。
僕の場合は上部後側の棘上筋という部分が、長年の酷使によって徐々に断裂が広がっていき、大に近い中断裂まで達してしまいました。
手術は基本的には内視鏡で行われますが、断裂が大きかった場合は肩甲骨の上部の皮膚を切開する可能性があるとのこと、さらに術前検査で前腕から鎖骨方向に伸びている腱にも問題があることが分かって、そちらも切ってつなぎ替えることになりました。
そしていよいよ手術です。
手術室に入り、あっという間に全身麻酔で何もわかりません。
当初3時間の予定が5時間半かかったそうですが、本人は全く感覚なしです。
やはり断裂が大きく、肩の後ろを5センチほど切って開けたそうです。
術後、病室に戻ってベッドに戻されるときに、看護婦さんに声をかけられて目を覚ましたのですが、その瞬間、激痛が襲ってきて思わずうめいてしまいました。
ネットなどで術後の痛みの話は読んで覚悟していたのですが、やはり相当なものでした。
とは言え、すぐに痛み止めの点滴が入れられるので、何とか夢うつつで一晩過ぎるとあとは徐々に痛みも和らいでいきます。
術後すぐに左腕と肩の角度を保つために装具が付けられます。
この装具は24時間、6週間つけ続けなければいけません。
4週間はこの大きさです。でかい!ちなみに鏡で撮っているので左右が反対です。
そして、5週目
6週目

と徐々に小さくなっていきます。
この間、毎日リハビリ通い。自力で動かすことはできないので、理学療法士(PT)さんが少しづつ腕を動かし、可動域を広げていきます。
日常はひどい痛みは無いのですが、夜、装具をつけたまま寝るのが大変です。まず寝返りができません。そして腕の角度によって夜中に何度か痛みで目が覚めます。横になると痛いので、ソファーに横になり、クッションで上体を起こしたままで寝ていました。
風呂に入るときは、PTさんがペットボトル5本をテープで止めて作ってくれた装具に付け替えて入ります。
着替えの時も、左肩に力を入れてはいけないので慣れるまでは大変ですが、だんだんうまくできるようになりました。
そして順調に経過して、手術から6週間過ぎたところでついに装具とお別れしました。
外した直後は、左腕が不安定で痛みも出るので心配しましたが、徐々に慣れてきます。
現在は一日おきにリハビリで、来週から自力で腕を動かす運動に入っていきます。
一歩づつ頑張ります。